回想

テストが13時からで、開場12時なので、12時前に現地に行って近場で軽く何か食べてながら勉強して時間を過ごそうと、駅前のファーストフード店に入ったら、満席。よく見たらみんなタイ検定テキストを開いて勉強してた。蛍光マーカーでびっしり線引きされている、怖っ。自分はこういう場合、席が空いてても同じようにテキストを開いて勉強できない人なので、ソソクサとお店を出た。次の店もみんな勉強してた。必死だ。急激に緊張感が高まってきた。

自分の性格上、知らない人と同じ本を開いて隣合わせに座ることはできないんだよな、なんでだろう。だからこのサイトを作ったってのもある。本を持ち歩きたくないし、何の本を読んでるのか人に見られたくない。こんな性格なので、こそこそiPhoneで勉強できるレイアウトにした。早く電子書籍の時代が来ればいいのに。

時計を見ると既に12時を回ってる! もう開場して席に座って準備万端な人が居ると思うと余計に焦りだした。お腹すいた。とにかく何か食べないと、試験に支障をきたす。取り敢えず脳に糖分が欲しいので、コンビニでスニッカーズと、適度な満腹感を得られる肉系のサンドイッチ、そして少量のカフェイン欲しさに紅茶を買って歩きながら食べた(行儀悪い!)。それにしても暑い。暑さでこのサンドイッチのサラダが腐ってて、試験中に腹痛をおこしたらどうしよう。紅茶の飲み過ぎで試験中にトイレに行きたくなったらどうしようと、考えながら試験会場に移動した。

会場は女子大だが、門の中はまさに老若男女いた。幼稚園くらいのからお年寄りまで。なんか他の試験もやってるみたいだな。タイ検定の張り紙の通りに進むと、タイ検定受験者が絞られてくるわけだが、女性が多いなって印象。あとおじいちゃん。緊張して木にぶつかってるおじいちゃんとか居たぞ。

入り口付近では行列ができてるので並ぼうとしたら、なんと受験票を忘れた人の列。オイオイ、いい年こいて受験票忘れるなよ! 成田空港まで行ってパスポート忘れたようなもんだろうが。そんな奴らは不合格でいいよ。もう出直してこい。

一階で部屋割りの紙をもらって、受験番号の部屋に入る前に、トイレだな。場に慣れておくって事が重要だ。係の人にトイレの場所を聞いて行ってみると、「男子トイレ」と張り紙がしてあるだけの女子トイレだ! これは興奮するだろ。個室に入って禁煙の張り紙を見てるとだんだん緊張がほぐれてきた。

教室に入って自分の席を探すと、三人席の真ん中。狭っ。こんなんで隣がおっさんだったら気持ち悪いなと思ってたら、前も左右も女性だった。コレはいい。狭くてもイイ。ちょうど30分くらい前に着席した感じ。周りを見ると、必死にテキスト読んでるな。自分でノートを作ってきてる人も居たりして、力が入ってるわ。自分はどうしたかというと、このサイトを観てました。iPhoneで。

でもやっぱり開始時間が近づくと緊張してくるので、緊張してないフリをして過ごしました。開始時間! 問題をペラっとめくったら、解ける解けるぞ。すらすら解ける。わからない問題は印をつけておいて飛ばしながら、一気に最後のページまで行ったら30分くらいかな? わからなくて印を付けた数は十数個。ざっと計算して80点はいけてるだろう。さて、残りの時間じっくりと最初から解き直した。

もう解答用紙を置いて席をたつ輩も出てきた。でも自分は決めていた。最後まで席に着いていようと。映画でもエンドロールを最後まで観るタイプだ。テストだってじっくり堪能したかった。もう一度はじめから問題を解き直す。もう完璧と思っていた問題ももう一度解くと間違っていたりして、あぶないあぶない。見直し重要てことです。

どう考えてもわからない問題でも、他の方向から閃いたりしてじっくり向かい合いました。年号の問題では年号なんて覚えてないので、第一次世界大戦の年代とか他の世界史からの類推でなんとかひねり出した。こんな調子で最後の最後タイムアップのころには、教室にはニ、三人くらいしか残っていませんでした。出口でグリーンカレーをもらって退室。何と言うか燃え尽きたわ。オレの夏が終わったって感じ。残暑とか気温の問題でなく。ありがとうタイ検定。いい時間を刻めた。